それでも生きろ。
「この世界は生きるに値する。ただそれを感じたいだけなんだ」
そんな叫びがあちこちから聞こえてくる気がする。
分裂と衝突の中。
孤独と葛藤。
つながりが断たれ、自己否定の渦の中、
私たちは息ができなくなっていく。
他者を労わる余裕がなく、自分より弱いものをいたぶるか
自分自身を傷つける。
「私はここにいるんだ」という悲痛な叫びは、
憎悪と反逆として他者を攻撃した。
逃げ場がないと思い込んだ意識は、
肉体で存在することをやめる意思を働かせる。
絶望を前に、あきらめていることにも気づけないまま、
全てを放棄したような、そんな毎日を送る誰かがいる。
決められた枠組みの中で、そこにいる誰もが縛られ身動きがとれなくなる。
誰のために何のために存在している枠組みなのかを見失っていく。
誰の隣にも絶望がある。
それと同時に希望も手を振っている。
混沌の中にいれば見えにくいかもしれない。
でも確かにそこにある。
絶望と肩を組み、希望の手をつかむことはできると思うんだ。
それがにんげん。
あなた、今日も生きてくれて、ありがとう。
私たちは、ただ苦しむために生まれてきたのではない。